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五十川将史の「ハローワーク採用を極める」メールマガジン
第71号 2026/2/12発行
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皆さん、こんにちは。
ハローワーク採用支援に特化した社会保険労務士の五十川将史(いかがわ まさし)です。
いつもメールマガジンをご覧いただき、誠にありがとうございます。
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【テーマ】
『求人票が強い会社は「現場の言葉」を先に集めている』
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求人票を見直すご相談でよくあるのが、次のお悩みです。
・「条件は悪くないはずなのに、応募が来ない」
・「書いてあることは間違っていないのに、響かない」
このとき多くの場合、原因はシンプルで、
求人票が「正しい文章」になっていて、「現場の言葉」になっていないのです。
求人票は、社内向けの説明資料ではありません。
「この会社で働くイメージが湧くかどうか」で勝負が決まります。
そして、そのイメージを一番つくるのは、制度やスローガンではなく、
現場から出てくる「言い回し」です。
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1)求人票は「きれいに書いた会社」より「伝わる会社」が強い
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求人票の文章が丁寧でも、抽象的だと伝わりません。
× 休みが取りやすい職場です
○ 有休は前日申請もOK(繁忙期を除く)。
複数名が同じ作業をできる体制のため、チームでカバーする前提で、遠慮なく相談できます。
ここまで具体になると、求職者はこう思えます。
「本当に言いやすいんだな」
「急な用事があっても詰まない会社だな」
「仕組みがあるから制度が機能するんだな」
つまり、「良いこと」を書くよりも「良いと言える根拠」を書く。
これが求人票の強さです。
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2)「現場の言葉」を先に集めると、求人票が一気にラクになる
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求人票づくりでつまずくのは、文章が書けないからではありません。
材料がないからです。
材料とは、たとえば次のような「運用の中身」です。
・仕事の進め方
・教え方
・困ったときの助け方
・休みの取り方
・残業が増える理由と減らし方
・チームの空気
これを人事や社長が「文章で考え始める」と、どうしても抽象になります。
だから順番は逆です。
先に現場の言葉を集める → そのあと求人票に整える
この順番にすると、求人票は一気に強くなります。
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3)現場の言葉の集め方:やることは3つだけ
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難しいことは不要です。やることは3つです。
(1)現場に「最近困ったこと」を聞く
「この仕事、どこでミスが起きやすい?」
「新人がつまずくのって、どの場面?」
こういう質問から、求人票に書ける「具体」が出てきます。
(2)「口ぐせ」を拾う
現場には必ず、職場の空気が出る口ぐせがあります。
これが求人票の宝です。
(3)録音して、そのまま「言葉」を拾う
文章に整えすぎないでください。
「そのままの言い回し」の方が、求人票では刺さります。
たとえば、こういう言葉です。
「分かんないまま進めるのが一番危ないから、止めて聞いて。怒らないから。」
これ、ものすごく強いです。
「安全第一」より強い。
「相談しやすい職場」より伝わる。
この一言があるだけで、求職者は
「ここ、怒鳴られるタイプの職場じゃなさそう」
「分からないと言っていい会社なんだ」
と安心できます。
求人票で本当に効くのは、こういう「人の言葉」です。
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4)求人票に落とすときのコツ:「短く、そのまま」
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現場の言葉は、長文にしなくて大丈夫です。
むしろ短い方が効きます。
たとえば先ほどの言葉なら、求人票の「会社の特長」や「求人に関する特記事項」に、こんな形で入れられます。
・分からないまま進めるのが一番危ないので、「止めて聞いて。怒らないから。」が合言葉です。
・困ったら止めて相談。質問が早いほど評価される職場です。
こういう一文が入るだけで、求人票の温度が変わります。
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まとめ:求人票は「現場の言葉」が入った瞬間に、強くなる
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求人票は、条件を並べる紙ではありません。
「ここで働く自分」を想像できる紙です。
そのために必要なのは、上手な文章ではなく、現場の言葉です。
そして現場の言葉は、作るものではなく、拾うものです。
もし、求人票を見直していて
「うちの強みが言語化できない」
「抽象になってしまう」
という場合は、まず現場の言葉を集めるところから始めてみてください。
「伝わる求人票」は、そこから一気に作りやすくなります。
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