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　五十川将史の「ハローワーク採用を極める」メールマガジン
　　　　　　　　　　　　　　第65号　2025/12/25発行
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皆さん、こんにちは。
ハローワーク採用支援に特化した社会保険労務士の五十川将史（いかがわ まさし）です。
いつもメールマガジンをご覧いただき、誠にありがとうございます。

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【テーマ】
2025年の採用支援で見えてきた“今年の3大気づき”
— 2026年につながる「企業と求職者の変化」 —
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2025年も残りわずかとなり、年内最後の配信となります。
今年も多くの企業や社労士の皆さまの採用支援に携わらせていただきましたが、
それに加えて今年は、企業側だけでなく求職者側・行政側の両面から採用を見つめる機会に恵まれました。

高校生向けセミナー、ハローワーク利用者向けの勉強会、
そして厚生労働省本省からのご依頼による全国のハローワーク・労働局職員向け研修。
こうした「今年お話しする機会のあった皆さん」との関わりから、
採用市場の変化を多角的に整理できた一年だったと感じます。

今回はその中でも、特に印象に残った“今年の3大気づき”をまとめます。
2026年の採用戦略を考えるヒントとして、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

【1】気づき①：求職者は「安定より納得」を求める方向にシフトしている

今年、高校生や若年層と直接話す機会がありましたが、そこで強く感じたのが
「安定していれば何でもいい」という価値観から、「自分が納得できる選択をしたい」への変化です。

・仕事内容にやりがいを感じられるか
・自分らしく働けるか
・職場の雰囲気が合うか
・成長実感が持てるか

こうした“質的な要素”が、従来以上に重視されています。

企業が給与や待遇だけで勝負する時代は終わりつつあり、
「この会社で働く意味」をどう伝えるかが、2026年の採用成否を大きく左右すると感じています。

【2】気づき②：企業の採用意欲は上昇。しかし「魅力の見える化」が追いついていない

2025年は多くの企業で採用意欲が回復・増加しました。
しかし同時に目立ったのが、採用意欲と情報公開のギャップです。

・求人票に十分な情報が書かれていない
・他社との違いが説明されていない
・働くイメージが湧かない
・魅力を“言語化”できていない

この状態では、求職者は安心して応募できません。

一方、企業の魅力を丁寧に「見える化」できている会社は、
ハローワークでも応募数・マッチング率が明確に伸びています。

2026年に企業が取り組むべきは、まさに
「自社の魅力を整理し、言葉で伝える力」を高めることだといえるでしょう。

【3】気づき③：行政現場でも「企業の情報開示の重要性」が強く意識され始めている

今年は厚労省本省の依頼でハローワーク職員研修にも登壇しましたが、
それに限らず、全国さまざまな地域のハローワーク現場で職員の皆さんとお話しする中で、
共通して耳にした声があります。

それは

「求職者が安心して応募できるよう、企業側の情報提供がもっと必要だ」
ということです。

近年、ハローワークインターネットサービスの普及により、
企業が窓口に来なくても求人が出せるようになりました。
その結果、ハローワークが企業の“生の情報”を得にくくなったという現実があります。

だからこそ今、行政現場では

・求人票の情報開示をより丁寧に
・企業が窓口で職員と直接情報交換することの価値

この2点が、以前より強く意識されています。

そして、多くの企業が窓口に行かなくなった今だからこそ、
積極的に足を運ぶ企業の“採用上の価値”はむしろ高まっています。

職員と顔の見える関係を築ける企業ほど、
紹介の精度が上がり、結果として応募やマッチングにも良い影響が出ている。
そんな声を、今年さまざまな現場で繰り返し耳にしました。

【まとめ】2026年の採用は「情報の透明性」が鍵になる

今年の3つの気づきを一言でまとめるなら、
“透明性のある情報提供が、採用力そのものになる時代”が本格化しているということです。

・求職者には「納得できる情報」を
・企業は「魅力の見える化」を
・行政は「情報開示の重要性」を

それぞれが強く意識し始めた2025年。
2026年は、こうした変化がさらに加速すると考えています。

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