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五十川将史の「ハローワーク採用を極める」メールマガジン
第63号 2025/12/11発行
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皆さん、こんにちは。
ハローワーク採用支援に特化した社会保険労務士の五十川将史（いかがわ まさし）です。
いつもメールマガジンをご覧いただき、誠にありがとうございます。
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【テーマ】
Q. 採用ターゲットが複数いる場合はどう書く？
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- 採用ターゲットが「複数いる」状況は、多くの中小企業でよく起こります。
例えば、
「経験者も欲しいけれど、未経験者でもいい」
「若手も採りたいが、即戦力の中堅も来てほしい」
「子育て中のパートさんも、学生アルバイトも歓迎」
こうしたケースは決して珍しくありません。
しかし、ターゲットをただ並べてしまうと、
“誰にも刺さらない求人票”になってしまうという落とし穴があります。
複数ターゲットがいる場合の最適解は、
「主軸ターゲット」と「サブターゲット」を明確に分けること。
これが求人票を読みやすくし、応募につながる最大のポイントです。
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【1】まず「主軸ターゲット」を1つに絞る
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複数ターゲットがいても、
求人票の“中心となる人物像”は 必ず1つに絞るべき です。
- まず「最優先で採用したい人物像」を主軸に設定する
● 求人票全体の文章はその主軸ターゲットに合わせて設計する
例）
「大型トラック経験者が最優先だが、未経験者も歓迎」の場合
→ 主軸：経験者
→ サブ：未経験者
主軸が明確になるだけで、文章の一貫性が大きく変わります。
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【2】「サブターゲット」は特記事項などで拾う
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主軸だけにフォーカスしすぎると、
サブターゲットが応募しにくくなります。
そこで、サブターゲットは
「求人に関する特記事項などで受け入れる」
という書き方にすると、自然に“間口を広げる”ことができます。
- 「未経験の方も基礎から丁寧にお教えします」
●「子育て中の方の時短勤務にも対応しています」
●「学生アルバイトのWワークも相談可」
本文（仕事内容・求める人材）は主軸に合わせて書き、
特記事項などでサブターゲットに向けた補足を書く。
この“書く場所の使い分け”がとても重要です。
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【3】場合によっては「求人を2つに分ける」という選択も正解
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ターゲットの違いが大きい場合や、
仕事内容・働き方が異なる場合は、
求人を2つに分けて出す方が、採用効果は格段に上がります。
たとえば、
- 経験者向け：専門性・裁量・給与水準を強調
●未経験者向け：教育体制・サポート体制を強調 - 子育て中パート向け：時短・柔軟なシフト
●シニア向け：体への負担を抑えた業務設計・柔軟な勤務日数・シンプルな作業内容を提示
1枚の求人票に詰め込むより、
“相手に合わせた情報設計”ができます。
特にハローワークは求人票の出稿コストがかからないため、
ターゲット別に2求人を出す戦略は中小企業にとって有効 です。
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【4】ターゲットが多いほど「具体性」が命
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ターゲットが複数いる場合、抽象的に書くほど失敗します。
×「未経験者歓迎・経験者優遇・学生可・シニア可」
→ 誰に向けて書いているのか不明になり、応募が減る典型例
○ 主軸ターゲットを明確にし、サブは“受け入れ方法を具体的に書く”
→ それぞれの層にとって「自分向けの求人」に見えやすい
複数ターゲットを扱うほど、
読み手が自分をイメージできるかどうか
が応募率を大きく左右します。
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【まとめ】
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- 複数ターゲットがいる場合は「主軸」と「サブ」を分ける
● 主軸に合わせて求人票全体の文章を構成する
● サブターゲットは「条件面・補足情報」で拾う
● ターゲット差が大きい場合は求人を“2つに分ける”方が効果的
● 全員に向けると“誰にも刺さらない求人票”になる
採用ターゲットが複数ある企業ほど、
「情報の設計力」 が採用成果を左右します。
ぜひ、主軸とサブの明確化から始めてみてください。
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