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 五十川将史の「ハローワーク採用を極める」メールマガジン
              第58号 2025/11/6発行
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皆さん、こんにちは。
ハローワーク採用支援に特化した社会保険労務士の五十川将史(いかがわ まさし)です。
いつもメールマガジンをご覧いただき、誠にありがとうございます。

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【テーマ】
数字で見せる。だから伝わる。
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求人票で「伝わる力」を高めるには、言葉だけでなく数字が重要です。
「アットホームな職場」「働きやすい環境」といった表現では、他社との差が伝わりにくいもの。
「平均勤続年数8.2年」「年間休日120日」「有休取得率85%」など、
数字を交えることで、求職者が自分の働く姿をより具体的にイメージできるようになります。

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求人票を読んでいる求職者の多くは、
「この会社は本当に自分に合うのか?」を短時間で判断しています。
そのときに決め手となるのが「数字」です。
数字は、感覚的な表現よりも客観的な根拠として受け取られ、
会社の姿勢や実態をダイレクトに伝える力を持っています。

■ 「数字」は、安心感と信頼感を生む

たとえば、次の2つの表現を見比べてみましょう。

・残業は少なめです。
・月平均残業時間は10時間以内です。

同じ意味でも、後者のほうが明確で安心できます。
求職者は自分ごととして条件を見ます。
「平均年齢」「有休取得率」「年間休日数」「月平均残業時間」など、
具体的な数値があるだけで、働くイメージがぐっと現実的になります。

■ 「数字」だけでは伝わらないときもある

数字は客観的な根拠ですが、それだけでは多くの求職者が良いのか悪いのかを判断できません。
たとえば「年間休日105日」「残業月20時間」と書かれていても、
その数字が業界平均より多いのか少ないのか、本人の希望と比べてどうなのかがわからなければ、印象に残りません。

だからこそ、「比較」「実績」「背景」を添えることが大切です。
たとえば次のように一言加えるだけで、数字の意味がぐっと明確になります。

・年間休日105「業界平均より10日多い」
・残業月20時間「繁忙期でも20時間以内に抑制」
・定着率90「過去3年の平均値」

数字は事実を示すだけでなく、意味を添えてこそ伝わるのです。

■ 「多い・少ない」より比較で伝える

単に数字を示すだけでなく、比較を入れることで一層伝わりやすくなります。

例:
・有休取得率85%(全国平均58.3%/令和5年就労条件総合調査)
・離職率5%(業界平均15%)
・女性社員比率40%(管理職も2名在籍)

数字に「基準」や「他社との違い」を添えることで、
良いと感じる根拠が明確になり、説得力が増します。

■ 「やる気が出る数字」も効果的

数字は条件面だけでなく、
やりがい成長を伝える場面でも活用できます。

・年間施工件数300件の中で担当現場を任せてもらえる
・資格取得率90%、合格時には受験料を全額会社負担
・入社3年で主任に昇進した社員が3

こうした数字は、「頑張りが評価される」「成長できる」
といった前向きな印象を与えます。

■ 自社の数字を把握することから始めよう

私が普段関わっている中小企業や小規模事業者の中には、
業界や地域の水準・平均だけでなく、自社の数値そのものを把握されていないケースも少なくありません。
しかし、まずはこうした数値を整理・把握することで、
自社の強みや課題が具体的に見えてきます。
「数字で見える化」することは、求人票作成だけでなく、
職場環境の改善や採用戦略の見直しにもつながります。

■ 「数字で語る文化」が企業の信頼をつくる

数字を示すためには、日々のデータ管理や実態把握が欠かせません。
「きちんと数字を把握している会社」は、
求職者から見ても情報をオープンにできる誠実な会社として映ります。
求人票に数字を入れることは、採用だけでなく、
社内の意識改革やデータ整備にもつながります。

【まとめ】
数字は「安心感」「信頼感」「説得力」を生む
数字には意味背景を添えることで伝わる
条件面の数字は比較でより明確に
成長・評価・実績も数字で見せる
自社の数値把握が強みの発見につながる
数字を示す姿勢そのものが誠実な会社の証

“良い会社ですよりも、数字で語れる会社です
求人票にひとつでも具体的な数字を加えることが、
あなたの会社を選ばれる側に変えていきます。

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