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五十川将史の「ハローワーク採用を極める」メールマガジン
第52号 2025/9/26発行
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皆さん、こんにちは。
ハローワーク採用支援に特化した社労士の五十川将史(いかがわ まさし)です。
いつもメールマガジンをご覧いただき、誠にありがとうございます。
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【テーマ】
Q. 求職者の「検索キーワード」はどう意識すればいい?
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A. 求職者は“入力して検索する”ので、キーワードが入っていなければ見つかりません
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ハローワークインターネットサービスでは、求職者が“フリーワード検索”を使う場面が多くあります。
実際、「事務 未経験」「土日休み 倉庫」「子育て 扶養内」などの組み合わせで検索する方も多数います。
ところが、企業側の求人票にはこうした「検索される言葉」が入っていないことが少なくありません。
すると、どれだけ条件が合っていても…その求人は“検索結果に出てこない”のです。
実際に、ハローワークのフリーワード検索に対応している項目は次の7つです:
- 職種名
- 仕事の内容
- 学歴・専攻
- 必要な経験
- 必要な免許・資格
- 事業内容
- 求人に関する特記事項
これらの欄に「想定される検索キーワード」を盛り込むことが、求人の“発見率”を上げる最大のポイントです。
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【ポイント①】求職者の検索目線を意識する
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例えば、以下のようなニーズを持つ方がいたとします:
- 子育て中なので「短時間」や「託児所」がある仕事を探している
- 前職で嫌だった「残業」を避けたい
- 「Wワーク」や「副業OK」の求人を希望している
こうした方が「検索欄に入力する言葉」は何でしょうか?
「託児所あり」「残業なし」「副業可」など、求職者自身の視点で思いつく言葉がキーワードになります。
これらを「特記事項」や「仕事内容」欄などに入れておくことで、検索に引っかかりやすくなります。
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【ポイント②】キーワードを“そのまま”入れるのがコツ
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よくある失敗は、「遠回しな表現」で終わってしまうことです。
例:
✕「家庭との両立に配慮しています」
→ ◎「扶養内勤務OK/託児所利用可」
✕「柔軟な働き方に対応」
→ ◎「週3日~OK/時短勤務OK/シフト相談可」
求職者は、あえて“制度の中身”まで読んでくれません。
まずは検索に出てくることが最優先です。
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【ポイント③】検索される職種名を意識する
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職種名も重要です。
「営業職」「接客」など、一般的な言葉に加え、以下のような検索されやすいワードを含めてみてください。
- 営業 → 「ルート営業」「法人営業」「反響営業」
- 事務 → 「一般事務」「経理事務」「医療事務」
- 接客 → 「カフェスタッフ」「販売スタッフ」「受付」
- 工場 → 「軽作業」「倉庫内作業」「ピッキング」
“検索する人の言葉で書く”ことが、見つけてもらう第一歩です。
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【まとめ】
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求人票は「見てもらって初めて応募につながる」ものです。
せっかく良い内容の求人票を作っても、検索されなければ意味がありません。
まずは、次の3点を見直してみましょう。
- フリーワードの対象欄(7項目)に、検索される言葉が入っているか?
- 遠回しな表現ではなく、求職者が使う“そのままの言葉”になっているか?
- 特に職種名に、検索されやすい具体的なワードが含まれているか?
「応募が来ない求人」は、“検索されていない”のかもしれません。