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 五十川将史の「ハローワーク採用を極める」メールマガジン
              第45号 2025/8/1発行
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皆さん、こんにちは。社会保険労務士の五十川将史(いかがわ まさし)です。
いつもメールマガジンをご覧いただき、誠にありがとうございます。
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【テーマ】
新卒者の定着には入社半年が勝負! 離職防止と定着のポイント
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【解説】
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■ 入社半年で「勝負が決まる」
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厚労省によると新卒者の3年以内離職率は高卒38.4%、大卒34.9%(令和33月卒業者)。
しかし、離職率が高まるのは 「入社後半年までが勝負」 というデータもあります。
東京労働局の調査では、令和3年卒の離職者のうち 53.4%が49月の半年間で辞めているのです。

私も不動産会社で採用担当をしていた頃、せっかく頑張って入社までこぎつけた新入社員に半年も経たないうちに辞められてしまったという苦い経験があります。
当時は「現場に入れて鍛えればそのうち慣れるだろう」と考えていましたが、今振り返ると、「何のためにこの仕事をするのか」という“意味づけ”を伝えられていなかったのが最大の原因でした。

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■ 「意味づけ」で仕事の価値を伝える
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例えば、ディズニーランドの清掃スタッフが「場内の掃除をする人」と捉えれば、仕事は単調に感じます。
しかし、同じ仕事でも 「夢の国を舞台としたキャスト」 と言われれば、行動や意識は大きく変わります。

ある旅館でも、仲居さんに「接客をお願いします」ではなく、「お客様に思い出に残る時間を過ごしていただくことが、あなたの役割です」と伝えることで、動き方や接客姿勢が驚くほど変わりました。

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■ 「やりたいこと」と「成長の見える化」
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新卒者の離職理由の多くは、「仕事がつまらない」「将来像が見えない」です。
これを防ぐには、まず 「この仕事で何を目指したいのか?」 を本人と一緒に考えること。
さらに、
「成長の見える化」がポイントです。

ある製造業の現場で、若手社員が毎週「できることリスト」に印をつける仕組みを導入しました。
すると、「1か月前はできなかった作業が今はできる!」と自分の成長を実感し、モチベーションが上がったのです。
こうした取り組みは、半年後の離職率を大きく減らします。

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■ 「ほめる」の誤解
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上司が「最近、頑張っているね」と声をかけても、若手には何が評価されたのかが伝わりません。
一方、「お出迎えの際の〇〇の一言は、お客様の心を和ませて良かった」 と具体的にフィードバックすると、本人は「次も頑張ろう!」と意欲的になります。

“何がどう良かったのか”を伝えるフィードバックが、若手の安心感や定着に直結します。

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■ まとめ
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新卒者の定着には、

  • 仕事に意味を持たせる言葉がけ
  • やりたいこと・成長の見える化
  • 具体的なフィードバック

これらを入社半年間で徹底することが重要です。
「ただ採用する」から「育てて定着させる」へ。

これが企業の未来を決めます。

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次号(第46号)は、202588日(金)配信予定です。
テーマは 「ハローワークに報告する「採用結果通知」にはどんな意味がありますか?」 です。
どうぞお楽しみに!

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